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楽しい嬉しい幸せの中に、せつなさが少しだけ入っているのは、なぜだろう。

ひとりぼっちの満員電車の中、考えていた。




今週友達ふたり、遊びに来てくれたんだ。
久しぶりに会った友達は、髪の毛と身長が伸びていた。今だに慣れない、ここは東京のはずなのに、ふたりがそばにいるだけで、とても居心地がよくて、素直に笑顔がこぼれた。

どこへ行こう?
せっかくだから東京らしいところでも行こうか。
本当はさ、どこでも良かったんだ。苦手な新宿を歩いたって、そこは空気のおいしい公園にだって感じるし、昼ご飯もマクドナルドで食ったって、有名シェフが作ったハンバーガーより何倍もおいしい。

だけど僕は、やっぱり時計を気にしていた。あと何日、あと数時間。ありきたりな言葉だけど、時間が止まればいいのにって何度もココロから願っていた。

そしたら、ふたりも思っていたのか、ぽろぽろと泣いていた。気づかないくらい、静かに静かに泣いていた。

ぼくのライブ中に。
ぼくの部屋の中で。
電車の椅子で。

こんなに楽しくて幸せなのに、どうして涙がこぼれるのだろう。涙は悲しい時だけでいいじゃないかって神様に腹を立てた。もう一生会えなくなるはずでもないのに、こっちまで涙がこぼれそうになった。

でも、グッとこらえて僕は笑った。素直なふたりの気持ちの前で、僕は嘘をついた。本当は一緒に泣きたかったけれど、僕は笑った。

僕は友達の希望になってあげたいから。勇気になってあげたいから。笑わせてあげたいから。とまらないくらいの涙を流させてあげたいから。僕は友達にありがとうを言いたいから。




それでも、ひとりぼっちの満員電車は、こぼれた涙の音が響いていた。友達がいるから。




ノザキジュンヤ
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札幌から愛を込めて
俺からもありがとうを言わせてもらいます。
3人の友情が伝わって、泣かされてしまいました。
良い涙を流させてもらいました。
イケメンのデジカメの写真を見せてもらって、この3人の友情がいつまでも続いていって欲しいと、今日心から思いました。
次は俺も行きます。
ザ・ドラゴンズ 2008/02/25(Mon)18:48:07 編集
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